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「金融危機に対する国際的な政策対応と人的ネットワーク」

カンザスシティ連邦準備銀行主催シンポジウムで、日銀の白川総裁はグローバルな危機に対しての効果的な取り組みに関する講演を行なった。各国の政府や中央銀行による積極的なマクロ経済政策などとともに、危機発生以前から共同で取り組んできた様々な決済リスクの削減に向けた諸施策が有効に機能した点を強調していた。ただし、金融政策のみでバブルを防ぐことはできないし、金融政策のみで防ぐべきでもない点を強調している。このため、各国それぞれが自国の経済のマクロ的な安定に向けて努力することが求めらるとともに、各国中央銀行は、グローバルな金融環境の分析と、情報共有のさらなる拡充に向けて、一段と共同して取り組んでいくことが求められるとしている。

そして、中央銀行間の国際的な協調を一段と進めていくために、人的交流を促していくことが重要となる点を強調している。2007年夏以降、各国中央銀行は、首脳レベルから実務レベルまで、電子メール、電話会議、直接の対話など、様々な媒体を通じて意思疎通を図ってきたが、このような努力が、危機の悪化を防止するうえで大きく貢献してきた点を強調している。

 各国との強調という側面からは、この人的ネットワークが重要な役割を演じることであろうことは確かである。日銀が時差のある欧米で発生した危機に適切に対処するためには、現場で何が起き、どう対処しようとしているのか適切な情報をリアルタイムで得る必要がある。それには直接重要情報を得られるようなより深い相互信頼関係を構築した人と人とのネットワークが不可欠である。さらに今回は日本のバブル崩壊後の金融危機が参考事例となったように、実務的・実践的な知識の共有にも人的ネットワークは欠かせないものとなる。そんな話、聞いてない、というのは危機対応としては最も不適切なものであろう。白川総裁は、中央銀行間の強固なネットワークは、今後の政策協調の基礎となると期待されるとしたが、これは自然災害などを含めた危機対応としても重要なことではなかろうか。
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by nihonkokusai | 2009-08-24 14:18 | 日銀 | Comments(0)
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