牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「ビッグが終了」

 ビッグやワイドと聞いて懐かしがるのは、それなりの年代層となってしまったようである。ビッグと呼ばれた貸付信託が、最後まで募集していた中央三井信託銀行が新規募集を停止することで、57年の歴史に幕を閉じることになったと20日の日経新聞が報じた。

 貸付信託は1952年6月にできた貸付信託法に基づいて組成された金融商品である。小口の資金を幅広く集め、基幹産業に資金を供給することを目的に作られた。信託銀行が個人・法人など多数の委託者から集めた資金を、長期貸付などで運用し、そこから生じた収益を元本に応じて分配する仕組み。2年ものや5年ものがあり、金利は金利情勢に応じて半年ごとに変動する。

 1980年台後半のバブル期にその金利が8%台をつけるなどしたことから、ライバルのワイド(利子を複利運用する金融債)とともに人気を集めた。日経新聞によると残高のピークは1993年9月末で57兆4886億円。それが2008年末には9000億円にまで減少していた。これは長期金利の低下などでビッグの金利も低金利となり需要が見込めなくなったことに加え、資金を必要としていた企業は社債などを通じて直接資金を調達する手段が多様化したことで、貸付信託からの調達ニーズが減少したことが大きな要因となった。

 時代の移り変わりとともに金融商品も様変わりする。このように消えて行くものもあれば、あらたに登場してくるものもある。しかし、金融機関の体質そのものはなんら変化していない気がするのは私だけであろうか。
[PR]
by nihonkokusai | 2009-08-20 09:18 | 投資 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー