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「足元の景気動向と先行き見通し」

 29日に発表された6月の鉱工業生産速報値は前月比2.4%上昇となり、4か月連続の上昇となった。生産の上昇に寄与した業種は、電子デバイスや、自動社向け鉄鋼となっていた。出荷指数は前月比3.5%の上昇となり全業種でプラスとなった。在庫率指数も9.8%と大幅に低下し過去最大の改善幅を記録した。この週は大手企業の4~6月期決算の発表が相次いだが、その中でもホンダが好決算を発表し、ソニーなど電機大手も業績の改善が見られた。 ただし、6月の完全失業率は5.4%と前月比0.2ポイント上昇し、有効求人倍率は0.01ポイント低下の0.43倍と過去最低を更新した。引き続き雇用環境については改善が見られなかった。6月の全国消費者物価指数(除く生鮮)は前年同月比1.7%低下となった。これは過去最大の下落率となったが、ほぼ市場予想通り。これは昨年の原油価格など商品価格の急騰の反動といった側面もある。

 製造工業生産予測調査では、7月は前月比1.6%の上昇、8月は同3.3%の上昇となり引き続き上昇基調が継続すると予測している。7月の上昇は輸送機械工業、鉄鋼業、一般機械工業等により、8月の上昇は一般機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等によるものとしている。このように在庫調整が進んだことや、エコカー減税・エコポイントといった政府の経済対策の効果、さらに中国政府による積極的な財政政策などが功を奏し、自動車や電気機械を中心とした輸出と生産の回復は当面続くとみらにれる。この動きが日本経済全体の裾野を広げた回復に繋がるか、設備投資や個人消費などの国内の民間需要については、企業収益の低迷により雇用や所得環境が厳しさを増す中で、引き続き弱まっており、これが回復してくるかどうが今後の焦点となりそうである。
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by nihonkokusai | 2009-07-31 10:45 | 景気物価動向 | Comments(0)
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