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「CFTC」

 今朝の日経新聞が伝えているが、米国商品先物取引委員会(CFTC)は原油先物などのデリバティブ取引に対し、投機的な動きに対する規制強化を検討している。原油先物取引に対し、持ち高制限を課すほか、すべての取引参加者の売買実態を把握するために、口座背番号制の導入検討を進めるそうである。しかし、これには大手金融機関などからの反発も予想されている。

 米国商品先物取引委員会(U.S. Commodity Futures Trading Commission)とは、1974年に商品先物取引委員会法にもとづいて設立された米国の先物取引業界の監督をする政府機関である。先物やオプション取引などにおいての、詐欺、市場操作などの不正行為から市場および市場参加者を保護するのが主な役割となっている。米国に拠点を持つ先物取引業者(FCM)はCFTCへの登録が義務づけられ、それを監督し、定期的に資産および顧客取引口座資金などを報告する義務がある。

 私がCFTCという耳慣れない用語を耳にしたのは20年前のちょうどこの初夏の時期であった。当時、日本の市場では債券の店頭オプション取引が始まり、それを行うための条件にシリーズ3と呼ばれる米国の先物・オプション取引の外務員試験資格を持つというものがあった。このシリーズ3を取得するための研修を受けた際に初めて聞いたのがCFTCであった。

 しかし、その後、日本ではCFTCという言葉を耳にする機会はほとんどなくなってしまった。CFTCではデリバティブに対して規制を訴えていたものの、政府や議会はそれに対しあまり耳を貸さなかったことなどが影響していたものと思われる。これについては小説という形式としたことてせやや脚色した部分もあるが、落合信彦氏の「小説サブプライム」にも描かれている。

 子供のしつけについて、親はあまりうるさく言っても反感を買って逆効果になる。かといって野放しにすると、子供が勝手気ままに行動しその結果、大怪我をすることにもなりかねない。サブプライムローンに端を発する今回の金融危機は、店頭におけるデリバティブ取引などをある意味野放しにし、その結果金融機関などが巨額の利益だけを求めて行動に走った結果でもある。この反省はしっかり生かすべきであり、ある程度の規制強化、監督強化は必要になろう。
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by nihonkokusai | 2009-07-09 09:19 | 投資 | Comments(0)
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