牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「6月の日銀短観」


本日発表された6月の日銀短観は、大企業製造業の業況判断指数(DI)がマイナス48となり、前回から10ポイントの回復となった。改善は2006年12月以来2年半ぶりとなる。ただし、市場予想のマイナス40近辺までの回復とはならなかった。一方、3か月後9月の予想値はマイナス30となりさらなる改善見通しとなった。

 大企業全産業の2009年度のソフトウェアを除く設備投資計画はマイナス9.4%となり3月のマイナス6.6%から下方修正された。雇用人員判断DI(過剰-不足)は大企業で3月の20から6月は14とやや改善した。金融機関の貸出態度判断DI(緩い-厳しい)は大企業で3月のマイナス17から6月はマイナス9とやや改善。CPの発行環境判断DI(楽である-厳しい)は3月のマイナス24から6月はマイナス14に改善した。事業計画の前提となっている想定為替レートは2009年度が94.85円となった。

 大企業製造業DIは予想されたほどの改善幅ではなく企業は思いのほか慎重姿勢となっていた。ただし、9月の予想がマイナス30と先行きについては改善との見通しとなり、景気が底打ちしていた可能性も伺える。4~6月期に日経平均が反発していたが、短観の連動性を見ると7~9月期にかけても日経平均はさらに戻りを試す展開となる可能性もある。

 しかし、2009年度の設備投資計画が下方修正されるなど、ここにきて生産が回復しているものまだ設備についてはやや過剰感も強い。雇用についてはやや改善を示しているが、まだ過剰感も強い。金融機関の貸出態度判断DIやCPの発行環境判断DIは改善を示すものの、これらは日銀による企業金融支援特別オペやCPなどの買い入れ等の政策による効果によるところも大きいとみられることに注意も必要か。
[PR]
by nihonkokusai | 2009-07-01 09:51 | 景気物価動向 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー