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「なぜか世銀の景気見通しに反応した米国市場」


 22日の米国市場では、世界銀行が2009年の世界の実質経済成長率がマイナス2.9%に落ち込むとの見通しを発表したことから、景気敏感株主体にほぼ全面安の展開となり、ダウ平均は前日比200.72ドル安の8339.01ドルと5月27日以来の安値となった。

 米債も世銀の経済見通しや株安を背景に、続伸となり米10年債利回りは前日比-0.09%の3.68%に、米2年債利回りは同-0.08%の1.13%にそれぞれ低下した。

 ただし、この世銀の2009年の成長率見通しは22日の東京時間の昼過ぎにすでに発表されていた。

 昨日の日経新聞の記事によると「世界銀行は21日、2009年の世界経済の実質成長率がマイナス2.9%に落ち込むとの見通しをまとめた。10年はプラス2.0%、11年は同3.2%まで回復すると予測しているが、金融危機を伴う景気後退だけに回復力は弱いとみている。」

 これによる東京市場の影響はほとんどなかったと言える。昨日の後場は株も債券も膠着相場となっていたぐらいである。後場の日経平均先物は、9800円から9900円と100円の値幅内の動きが続き、債券先物にいたっては後場の値幅は136円98銭から137円05銭とわずかに7銭しかなかった。外為市場も同様に小動きとなっていた。

 しかし、同じ材料に対してニューヨーク市場では過剰反応していた。これは東京市場が鈍感であったというよりも、ニューヨーク市場では四半期末も意識されて売り材料に敏感になっていたためと思われる。

 ちなみに世銀の予測の地域別では日米欧がそれぞれ、マイナス6.8%、同3.0%、同4.5%と日本の落ち込みが最も大きかった。10年にはそれぞれプラス1.0%、同1.8%、同0.5%まで回復するとの予測だが、世界に先駆けて景気の底打ち宣言をしたのが日本であったというのも面白い。

 世銀は金融危機を伴う景気後退は深刻であるため、回復は通常に比べ弱いものになるとも予測しているそうだが、それは確かにそうであろう。また、トリシェECB総裁が講演で発言していたように、リセッションの兆候は緩和しているものの、予想外の突然の混乱のリスクがある可能性もあろう。

 内閣府と財務省が22日に発表した4~6月期の法人企業景気予測調査の結果を見ても、企業の景気に対するマインドは予想以上に回復している可能性もある。これは7月1日の日銀短観も確認したいところではあるが、一番落ち込みが厳しいと予想されている日本の景気の動向が果たして世銀の予測通りになるのかどうか。このあたりも興味深い。
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by nihonkokusai | 2009-06-23 09:43 | 債券市場 | Comments(0)
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