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「目先の債券相場の予想」



 世界第2位の米国債保有国である日本の与謝野財務・金融・経済財政相が「米国債に対する我々の信頼は全く揺るがない」と発言したと報じられた。16日にロシアのエカテリンブルクでBRICs4か国は初めての首脳会議を開催したが、米ドルの役割や国際準備通貨については声明で言及されなかった。米株式市場が調整局面となったことも手伝い、米債は16日にかけて4日続伸となり、米10年債利回りは一時3.64%まで低下した。

 17日の20年国債(111回)の入札では、最低落札価格は事前予想を上回り、応札倍率は3.60倍と高めとなるなど無難な結果となった。投資家はこの20年債を主体に買いを入れてきたことで、18日に20年111回は2.085%まで買われ、一時2.1%を割り込んだ。また、10年301回利回りも一時1.440%まで利回りが低下し、11日につけた直近の最高利回り1.560%から0.1%以上の低下となった。

 また、中期もしっかりとなり、5年83回は19日に0.8%を割り込んだ。6月の国債大量償還もあり、生保や銀行など国内投資家からの買いが入ったものとみられる。債券先物中心限月の9月限は、19日に136円92銭まで買戻された。ただし、債券先物は海外ファンドなどにより仕掛け的な動きは影を潜め、出来高が薄い中、じり高の展開となった。

 米財務省は23日に400億ドルの2年債、24日に370億ドルの5年債、25日に270億ドルの7年債と、過去最大規模となる総額1040億ドルの国債入札を実施する。日本でも7月発行分から過去最大規模の国債増発が始まる。

 その先陣を切って、25日の2年国債入札(7月15日発行)の発行予定額が、これまでの2兆円から2.4兆円に増額される。当分の間、日銀による政策金利の引き上げはないと見られることから、銀行を中心にニーズがあることで入札そのものへの不安はない。しかし、7月2日に入札予定の10年国債などは警戒感も強い。7月の国債入札結果をひとつひとつ確認しないと、投資家もなかなか動きづらい面もある。

 さらに政府は6月の月例経済報告で7か月ぶりに悪化の表現を削除し、主要先進国の中で最も早く景気底打ちを宣言した。日銀も6月16日の金融政策決定会合で2か月連続で景気の現状判断を上方修正させてきた。先行きについては下振れリスクもあるが、景気の動向にも引き続き注意が必要となろう。

 26日に発表される5月全国消費者物価指数は前年比で1%以上のマイナスとなる予想となっており、物価動向にも注意したい。7月の日銀短観の発表も控え、かなり神経質な展開となりそうで、10年債利回りは1.5%近辺での動きとなると予想される。
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by nihonkokusai | 2009-06-19 10:09 | 債券市場 | Comments(2)
Commented by yabu at 2009-06-19 20:25 x

11月につけた直近の最高利回り1.560

11日では?
Commented by nihonkokusai at 2009-06-22 10:18
yabuさん、ご指摘ありがとうございます。
ご指摘のように11日の間違いです。
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