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「有り得ないから、もしかするとに」

 先週末5日に発表された5月の米雇用統計では、失業率は9.4%と前月の8.9%から上昇し、1983年7月以来の水準に悪化した。これに対し、非農業雇用者の減少数が34.5万人と市場予想を下回り、4か月連続で縮小し、縮小幅は過去8か月で最小となった。

 ここにきて発表される米経済指標は改善を示すものが目立ち、景気の底打ち期待も強まった。米国債券市場では、当面、FRBは実質ゼロ金利を継続させるものの、景気回復への期待や国債需給への懸念などにより、長期債の売りに比べて中期の売りが限定的となり、中期と長期との利回り格差は拡大していた。

 イールドカーブで見ればスティープ化を意識したポジションを積極的に作っていた投資家もいたとみられる。ところが、先週末はもしかするとFRBは、ありえないと見ていた年内の利上げをしてくるのではないかとの見方が出てきた。

 米アトランタ連銀総裁が4日に、金融引締めまでの時間はかけ過ぎるべきではない、との見解を示していたこともあり、先週末の米国債券市場は、利上げを意識しての急落の展開となった。

 特にスティープ化を意識したポジションを解く動きも加わったことで、米債は中短期債主体に売り込まれ、米2年債の利回りは、前日比+0.34%の1.30%までに急上昇(価格は急落)した。米10年債の利回りは、同+0.12%の3.83%に上昇した。ちなみに、先週の米10年債の利回り上昇幅は過去6年近くで最大を記録した。
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by nihonkokusai | 2009-06-08 09:38 | 債券市場 | Comments(0)
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