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「日銀国債買入のルール変更の可能性」

日銀の国債買入については、日銀券ルールが存在しており、すでに毎月1.8兆円という買入ペースでは数年間のうちに銀行券発行高に近接していく可能性が高い。

国債買入増額を決めた3月17、18日の金融政策決定の議事要旨では、「このペースで国債買入を行っていくと、先行きの銀行券の伸び次第ではあるが、数年間のうちに銀行券発行高に近接していく可能性は高く、追加的な買入余地は自ずとかなり限定されてくるとみられる」との執行部からの発言があった。この数年間というのはおおよそ5年から6年程度との見方がある。

このため、日銀の国債買入をこれ以上増額すると、さらに銀行券発行高に近接する時期が前倒しされる可能性がある。日銀券ルールそのものをいずれ撤廃してくる可能性もないとは言えないが、その前に国債買入のルールを一部変更してくる可能性もありそうである。

現在のルールでは、日銀券ルールに縛られるのは発行された際に2年債以上の国債である。つまり、1年以下の国庫短期証券はこのルールには縛られていない。

当然ながら国債は時期が経過するにつれて残存期間は短くなり、残存1年以下になるものも出てくる。ところが発行時が2年以上の国債ならば残族期間が1年以下でも、日銀券ルールに縛られるのである。かたや1年以下の国庫短期証券が縛られず、同じ国債ながら残存1年以下の国債は縛られている。

このため、4月30日に開催される日銀の金融政策決定会合において、発行時に2年以上の国債も残存が1年以下となった際には、日銀券ルールに適用される残高には含めないということに対して議論される可能性がある。

もしそうなれば、銀行券発行高に近接する時期がやや先送りされることで、今後の国債買入増額余地が拡大する。このため場合によっては国債買入の増額についても議論される可能性もある。

ただし、日銀の銀行券ルールは、第1に円滑な金融市場調節を確保するという目的を示す、第2に長期国債の買入が、国債価格の買い支えや財政ファイナンスを目的とするものではないということを明確にするという点で重要であるとの認識を日銀は決定会合で示している。

しかし、2009年度補正予算案の財源として16兆9190億円追加発行される。年末に向けても今年度の税収見積もり修正分の国債増発もある。買い手も限られる中、かつてない額の国債が発行されることで、市場では買い手としての日銀にかなり期待せざるを得ないのも実情である。
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by nihonkokusai | 2009-04-27 16:44 | 日銀 | Comments(0)
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