牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「日銀は自己資本を増強」


 各紙が報じたところによると、日銀は金融危機対策での損失リスクに備えるため、自己資本を増強する方向で検討に入ったようである。日銀は2008年秋のリーマン・ショック以降の金融経済危機に対し、利下げ等で対応してきたが、2009年1月からCPおよびABCPの買入を、3月からは残存1年以内の社債の買い入れをスタートした。もしこれら購入資産の価値が下がれば損失が発生する恐れがある。財務の健全性を維持し、追加的な政策を打ち出しやすくするため、利益のうち国庫納付金を減額する一方で、資本に組み入れる法定準備金を増やす案が出ている。

 日銀の自己資本は資本金と法定準備金、引当金で構成されているが、2008年9月末時点の自己資本比率は7.54%、日銀が会計上の健全性の目安とする8~12%に達していない。日銀法では、法定準備金の積立率を日銀の決算上の利益である剰余金の5%と規定しているが、必要に応じて積立率の引き上げを認めており、引き上げれば剰余金からの国庫納付が減少する仕組みとなっている。資本増強は5月に確定する2008年度決算から実施する方向で、今月内にも政策委員会で決定し、5月上旬に与謝野馨財務相に申請するようである。

日銀法第53条
 日本銀行は、各事業年度の損益計算上剰余金を生じたときは、当該剰余金の額の百分の五に相当する金額を、準備金として積み立てなければならない。
 2 日本銀行は、特に必要があると認めるときは、前項の規定にかかわらず、財務大臣の認可を受けて、同項の剰余金の額のうち同項の規定により積み立てなければならないとされる額を超える金額を、同項の準備金として積み立てることができる。
[PR]
by nihonkokusai | 2009-04-13 09:58 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー